意思伝達装置を見に行ってきました(福祉機器展 Kids Festa)
東京の福祉機器展(流通センター)で、「ファインチャット」という意思伝達装置が出店されていると知り、急遽見に行きました。「ファインチャット」は大阪のアクセスエールという会社の松尾光晴さん(代表取締役)が開発された機器です。
RAYもあかさたなの語順のタッチパネルで自分の名前を入力したりしてみました。iPad版だったらいけそうな感じがしました。
✳️「重度障害者用 意思伝達装置ファイン・チャット」は、身体が不自由で会話や指差し等の手段で周囲の方と意思疎通が困難という方が、身体の僅かに動く部位を使って文章を作成する装置です。1つまたは2つの自分の身体に合った入力スイッチをタイミングを取りながら繰り返し「押す/離す」を繰り返すだけで文章を作成することができるので、言語障害と上肢障害の両方の障害を持つ方に適しています。
もう一つ体験した意思伝達装置は、ダブル技研という会社の、魔法のスイッチ「ニューロノード」というウエアラブルデバイスをいうのを試してみました。
腕時計のようなウエアラブル機器を腕に取り付けて、腕を動かすと筋肉の動きに反応してくれるものです。
✳️「ニューロノード」は、重度心身障害者の方など、動きに制限のある方のために、筋肉の動きのセンサと空間の位置をセンサでとらえて意思として伝えることができるものです。(以前、ダブル技研で「サイン」という意思伝達装置(こちらは筋肉ではなくて、皮膚の表面電位を測定するもの)の実験に立ち会ったことがありましたが、それよりもより簡易に使用できるものとなっていました!)
また視線入力装置も体験することが出来ました。慣れないと意外と視線で位置を特定することが難しいことも実感しました。
今回は、福祉機器のKIDS FESTAということで、車椅子の小さなお子さん達が大勢こられていて熱心に車椅子やセンサーや機器などを体験されていました。下記の写真の女の子が体験されているのはアームサポートです。腕の重さをサポートして、軽い力で腕の動きをスムーズに補助してくれるものです。
そのほか、鉛筆やお箸を握りやすくする装具などもありました。
以前から「指筆談」のエビデンスとして、意思伝達装置のことを調べていたのですが、アート展などでずっと忙しくて、今回、ようやく福祉機器展に足を運ぶことができました。
現在の技術状況を体感することができたことが何よりも大きな収穫でした😀