東田直樹さんと筆談のこと

2月11日、東田直樹さんのオンライン講演会に参加しました。

私は東田さんが著書には書かれている「筆談」について、これまでお話されて来なかったことがずっと気になっていました。

今回、(多分?)初めて直樹さんのお母さんの美紀さんから「筆談」についてお話を聞くことができました。

直樹さんが4歳のときに「筆談」を始めたこと。

「筆談」で、直樹さんは、お話をしようとすると頭が真っ白になってしまうということもわかったそうです。やり方は、お母さんが直樹さんの手を上から覆ってにぎって介助をされていたとのこと。

そして、「筆談」から「文字盤ポインティング」に移行されたこと。

「文字盤ポインティング」は、最初は、介助で手首を支えていて、だんだんと前腕、腕、肩を触るようにして介助を減らして行かれたとのこと。文字盤ポインティングをした後、さした文字を声に出して読むようにしたなど、意思表出のやり方がとても参考になりました。

今回、印象的だったのは美紀さんの姿勢でした。

講演会中、直樹さんが何度も気が散ってしまって他の事をしてしまったり立ち上がったりしても、美紀さんが全く動じず慌てることなく、まるで仏様のようににこやかに待っている姿が本当に素晴らしかったです✨

そのことについて、美紀さんが質問に答えられていました。

「自閉症者というより、直樹という人間が何を考えて何をしたいのかを考えています。一番困っているのは直樹自身。そばにいる人がそれ以上にあせらない。何とかなると考えること」

このことが一番の学びでした💓💓💓

 

 

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