生後半年、先天性胆道拡張症の手術を受ける
RAYは、生後半年で先天性胆道拡張症の手術を受けましました。
胆道拡張症は、肝臓と十二指腸との間にある胆管が膨らんでしまう病気です。
胆道が拡張しているために,胆汁の流れが悪くなり白っぽい便やお腹にしこりができてしまいます。
生まれてから昼夜逆転して夜泣きがひどく、生後3か月位から白っぽい便が出るようになりました。胆汁が出ないため、栄養が消化吸収されず日に日にやせ細っていきました。
近所のクリニックで、冬場の嘔吐下痢症という診断でお薬を処方されていましたが、いつまでたっても良くならず、国立小児病院(今の、国立成育医療センター)で、「先天性胆道拡張症」ということがわかりました。
入院中も寝た状態だとお腹が痛いようで泣き続き、電動スイング出来る椅子に乗せられていました。
手術は、拡張した胆管を完全に切除し、正常な胆管と腸をつなぐ外科手術で、6時間に及びました。
手術が終わり、先生から、「成功です。丁寧に縫い合わせましたよ」という報告を受けて、本当に肩の力が抜けたのを思い出します。
退院の日、とても嬉しい反面、同室で入院が長期にわたる病気を抱えている子供さんとその親御さん達のことを祈りながら、帰路につきました。
手術後の経過は良く、夜もしっかりと寝られるようになりました。
「泣く」
(2004 RAYは、時々泣いている絵を描く。悲しい心情を絵で表現していました)