「ロバのおうじ」にまた出会えました!
「ロバのおうじ」に、また出会えました!
長男と次男のRAYが小学生のころ、親の読み聞かせの会に入っていました。そのとき、「ロバのおうじ」という素敵な絵本に出会いました。
「ロバのおうじ」グリム童話より M.ジーン・クレイグ さいわ
バーバラ・クーニー え もき かずこ やく ほるぷ出版より
あらすじは、
魔法使いの呪文で、王と王妃は子どもをさずかりますが、魔法使いとの約束を守らなかったため、ロバの子どもが生まれてしまいます。
王と王妃にうとまれたロバの王子は、みんなから姿をバカにされて、何か出来ても、「ロバにしてはね」と偏見の目で見られます。とうとう、ロバのおうじは、リュートという楽器を持って1人城を出て行きます。
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旅先で新しく出会ったお城のおうさまやおひめさまは、ロバのおうじを「ありのまま」に認めてくれます。そして、そのお城のおひめさまが結婚すると聞いて出て行こうとするロバの王子に、おひめさまから、「出て行かないでほしい」と言われます。
そのときの、おひめさまとロバのおうじとの会話です。
おひめさま「あなたは みっともなくなんかないわ! あなたの うたと おなじくらい うつくしいわ!」
おうじ「でも ぼくは ロバみたいだ!」
おひめさま「あなたが なんだろうと きにするものですか!あなたが すきなの。あなたに ずっと そばに いてもらいたいの!」
「ロバのおうじ」グリム童話より ほるぷ出版
ありのままの王子を認めてくれる人が現れたことにより、ロバのおうじは、もとの人間の姿に戻ることができます。
「ロバのおうじ」の絵本の中では、特に、おひめさまのセリフの、
「あなたは、みっともなくない。 あなたの うたと おなじくらい うつくしいわ!」がとても心に残ります。
障がいのある子が生まれたときに、社会的に、健常者、障がい者と分けてみてしまいがちです。そして、つい人の本質を見ることを忘れがちです。
RAYは私がつらいときがあったときに悲しそうな顔をしているとき、心配そうな顔をしてそばにいてくれます。そんなRAYにどんなに励まされたかわかりません。
そんなときは、言葉だけでない人間の本質の美しさを教えてくれます。それなのに、日常生活の慌ただしさの中で、思うように動いてくれないときなどは、ついイライラして叱責してしまい、その美しさを忘れてしまいがちです。
10年ほど前、読み聞かせの会で、「ロバのおうじ」の音楽朗読会を、長男の小学校で開催したことがありました。そのとき、永田斎子さんにリュートを弾いて頂きました。
その永田斉子さんは「ロバのおうじ」の音楽朗読会をライフワークとされていて、今回、「ロバのおうじ」プロジェクトを企画されました。そのプロジェクトに、RAYの動画を作成下さった、ゆりさんが興味を持ってくれました。
そのお話を聞いたときに、10年ぶりに、「ロバのおうじ」にまためぐり会えた!と思いました。
いつか、ゆりさんの朗読で、「ロバのおうじ」が聞ける日が来るのを今から楽しみにしています♪