RAYアートシアター

1.「RAYの世界」

RAYの絵とともに、元NHKキャスターのゆりさんの朗読、ギタリストの知子さんの心に染みる音楽のコラボで、RAYの動画が出来あがりました!

2.「3人の見える世界」アート展ミニコンサート(抜粋)
「2018年3月伊佐ホームズ櫟ギャラリーのアート展「3人の見える世界」のとき、同時開催されたミニコンサートの様子をお届けします。ヴァイオリニスト本田佳奈さん、ピアニストのよし江さんの素敵なハーモニーと、RAYの絵の背景をお楽しみ下さい♪」

①愛の挨拶

②旅立ちの日に

 

RAYのアートヒストリー

RAYは、3歳から絵を描きはじめました。
安定しているときは、ずっと絵を描いていました。

しかし、デリケートで、不調になると、何年も絵を描くことが出来なくなります。

高校生活も、残すところ1か月。
4月から、社会人です。

これまでの18年間、RAYが描いてきた絵の一部を紹介します。

絵の世界のはじまり(3歳から-)

RAYは、友だちと遊ぶよりも、一人で絵を描いていることが多かったです。
RAYの描く絵は、自分のまわりの世界、お友達や、動物、食べ物との関係を描いたものが多く、自分とまわりの人たちと、つながっていることを感じさせてくれます。

みんなで手をつなぐ(2004)

みんなで手をつなぐ(2004)

野菜たちとぼく(2004)

野菜たちとぼく(2004)

建物(6歳から)

6歳頃から、人や動物以外にも、建物の絵が増えてきました。
部分だけを切り取ったり、デフォルメしたり、観察の仕方が、独特です。

排水溝と黒タイルとドア(2007)

排水溝と黒タイルとドア(2007)

緑とピンクの世界(2007)

緑とピンクの世界(2007)

 道路と建物(2007)


道路と建物(2007)

セロテープアート(9歳)

絵が描けること、食事がとれることは、玲にとって、精神状態が安定しているかどうかのバロメータとなっています。

学校の運動会や文化祭などの行事に弱く、小学校入学後、運動会の練習を機に、もともと超偏食だったのですが、摂食障害からさらに拒食症となり、絵は全く描けなくなりました。

小学校3年生頃、体調が落ち着いてきて、ようやく創作意欲が復活しました。

一週間かかりで、セロテープをこよりのように丸めて、広告用紙に貼り付けて制作した大型のセロテープアートの大作も生まれました。
(区の展覧会に出品すると、産経新聞、MXTVに、「丸めたセロハンテープを使ったアイデア満載のセロハンアート」として紹介されました)

セロテープアート(2010)

中学での公募Tシャツ入選(12歳)

小学校5年生で担任が変わったことにより、不調の波が出ました。
小学校6年生で、特別支援学校に転入して、ようやく生活が落ち着いてきました。

中学校生活の前半までは、絵も、たくさん描くことが出来るようになりました。
中学校に入ってすぐの夏祭りの公募Tシャツデザインで、RAYのキリンの絵が選ばれました。

キリン

キリン

14歳の夏!

中学2年となり、学校にも慣れて、とても安定していた時期です。
RAYの創作意欲が一番かきたてられた時期です。
動物、人物画シリーズなど、たくさんの絵が生まれました。

ごりら(2014)

ごりら(2014)

かえる(2014)

かえる(2014)

はるなさん(2014)

はるなさん(2014)

「NPOわとわ」結成とTシャツ誕生

中3以降、思春期による心身の変化もあり、運動会の練習が始まると、座り込み、自傷や破服などの症状が出てきて不安定になり、とても絵を描くどころでは無くなってしまいました。

高校に入っても不安定は続きました。
RAYが、本人にとって好きなことが出来る場所を作ってあげたいという思っていました。

RAYが高2の時、デザイナー、子供服オーナー、カメラマン、弁理士という4人のママ仲間と共に、「NPOわとわ」を結成して、アート活動を始めました。

https://www.facebook.com/watowa2016/

NPOわとわでは、福祉作業所で、講師を招いて、作業所でワークショップを行いながら、アート展を行ったり、作品を使った商品化を行います。

NPOわとわのメンバーのお店、三宿の子供服キラクニの受注会で、RAYの動物Tシャツが誕生しました。

 きりんTシャツ、ぞうTシャツ


きりんTシャツ、ぞうTシャツ

はじめての個展!(17歳)

思いがけず、2017年7月、駒沢のカフェで、初の個展を開くことも出来ました。
聞いてみるものです!

 

思春期の暗いトンネルの中にいましたが、おおぜいの方に自分の絵を見てもらうことによって、少し自信を取り戻すことが出来たようです。

RAYの世界(2017年7月 駒沢Sカフェ)
世田谷区地域の絆助成金事業

世田谷アールブリュットネットワーク・アート展「3人の見える世界」2018

高2のとき、ワークショップで、同級生3人と一緒に絵を描く機会がありました。
そのことが嬉しかったようで、久し振りに絵を描くことが出来ました。

下記のこの「3人の見える世界」です。
よく見ると、この絵は、平面の絵なのに立体的に見えます。

 

 

この絵をテーマとして、2018年3月、伊佐ホームズの櫟(くぬぎ)ギャラリーで、グループ展を行うことも出来ました。

プロヴァイオリニストのピアニストの協力もあり、ギャラリーコンサートを行うことも出来ました。

グループ展「3人の見える世界」2018/3
世田谷アールブリュットネットワーク主催
下馬福祉工房協力 世田谷区地域の絆助成金事業